園や学校の新学期が始まった頃から「子どものトイレへ行く回数が増えた…」とお悩みのママやパパはいませんか?
特に、夜は頻度が増して、寝る前にトイレと布団の往復している子どもを見ていると「大丈夫かな…」と心配になりますよね。
私の小学生の長男は、HSCという繊細気質の持ち主です。
環境が変わったり行事があったりするとトイレが近くなり、その度に私も悩んだので、不安なママやパパの気持ちがよく分かります。
HSCの子どもが心因性頻尿になったときの6つの対処法はこちらです。
①トイレに行くのを制限しない
②子どもの不安事を解消させる
③トイレから気持ちをそらす
④家でゆっくり過ごせるようにする
⑤園や学校の先生に相談する
⑥ママが気にしすぎない
本文で詳しくお伝えしていきますね。
子どもの心因性頻尿の原因や症状は?
子どもの心因性頻尿とは、日常生活のちょっとした不安や戸惑いをきっかけに、トイレへ行く回数が急激に増えてしまうことです。
長男の場合は、幼稚園のクラス替えや、運動会で応援団の重役を引き受けたことなどがきっかけになりました。
小学校に入学したときも、大きな環境の変化をきっかけに、1か月半ほど同じ症状が出ました。
日常生活の様々な刺激に敏感なHSCの子どもは、不安や緊張などのストレスを感じやすく、心因性頻尿に繋がることもあるのかもしれません。
トイレが頻回になる症状といえば膀胱炎も当てはまりますが、心因性頻尿は膀胱炎のように痛みがありません。
トイレの回数が増えること以外は無症状で、健康状態には問題がない場合がほとんどです。
心因性頻尿の子どもは、何かの遊びに集中しているときはピタッと症状が治まり、寝ている間はトイレに起きることがありません。
でも、何もしていない暇なときには、トイレのことを考えやすくなるので、頻回になることが多いのです。
心因性頻尿の子どもが、寝る前にトイレが頻回になる理由はそのためです。
受診の目安は?
ある日、突然子どもが5分おきにトイレへ行くようになったら…。
「すぐに病院へ行くべきなのか…」「夜や休日の場合は緊急で行くべきなのか…」と、ママはすごく悩むと思います。
私は保育士時代に心因性頻尿のことは知っていたので、初めて長男のトイレが頻回になったときは、戸惑いながらも様子を見ようと考えました。
でも、長男が何度もトイレに行き続けている姿を見ると、「病院にすぐに連れていった方がいいのかな…」と、本当に不安な気持ちになりました。
きっと、今記事を読んでいるママは、とにかく子どもの身体のことが心配だろうな…と思います。
でも、心因性頻尿は精神的な不安が原因のため、子どもの場合は受診をしても特に薬や治療法がありません。
そのため、受診をしても念のため尿検査やエコーなどをし、様子を見るように言われる場合がほとんどです。
ただし、子どもの変化を見逃さず、トイレが頻回になること以外の症状が現れた場合は注意しましょう。
排尿時に痛みがある、陰部が赤く腫れている場合は、すぐに小児科や泌尿器科を受診しましょう。
また、食欲不振や発熱、腹痛、下痢など、普段の様子と違うときも早めに受診することをおすすめします。
HSCの子どもが心因性頻尿のときの対処法
HSCの子どもが心因性頻尿になったときの対処法は6つあります。
ポイントは、子どもの不安を解消することです。
①トイレに行くのを制限しない
HSCの子どもが心因性頻尿になったとき、回数を減らそうと、トイレへ行くことを制限するのは逆効果です。
トイレに行けないことでますます不安を感じ、症状を悪化させることになります。
子どもの中でトイレに行くことが安心に繋がっているのなら、今はそれを優先させてあげましょう。
寝る前は回数が増えることが多いですが、同じように本人の気持ちが治まるまで行かせてあげましょう。
長男は寝る前のトイレがかなり頻回だったので、トイレに近い部屋を寝室にして、廊下の電気をつけたままいつでも行けるようにしていました。
毎晩続くとママにとってもストレスになるので、お互いに負担にならないような工夫をしてみてくださいね。
②子どもの不安事を解消させる
HSCの子どもの心因性頻尿は、本人の不安事が解消すれば自然と改善されることがほとんどです。
長男の場合も、新しいクラスに慣れて友達ができたり、運動会が終わって通常の園生活に戻ったりすれば、徐々に症状が治まりました。
もし、子どもが日常生活で困っている様子があれば、子どもの負担を軽くするために「何か手伝えることはないのか」を考えると良いと思います。
例えば、学校の友達とのトラブルで不安を抱えているのであれば、先生に相談をして見守ってもらえるようにしてみる…。
お弁当の時間に最後になってしまうことがプレッシャーになっているのであれば、量を減らして、食べやすいもので調節してみる…など。
こんな風にフォローしていくために、子どもの不安事を探ってみるといいでしょう。
まだ、年齢が低くて難しい場合は、普段の子どもの様子を観察したり、先生に園生活の様子を聞いたりするとヒントになることがあるかもしれません。
自分の気持ちを伝えられる子どもは、「不安なことがあったらいつでも話を聞くよ」と、直接声を掛けてみるのもいいと思います。
HSCの子どもは、質問するママの気持ちを深く読みとったり、話をする中で嫌な気持ちになったときの場面を再体験するように感じてしまったりすることもあります。
子どもの負担にならないように、さりげなく理由を探りフォローしていくことが近道になると思います。
③トイレから気持ちをそらす
子どもが暇にしていてトイレの頻度が増えているときは、無理のない範囲で違うところに気持ちを持っていってあげましょう。
ママが子どもの好きな遊びに誘ったり、お手伝いを頼んでみたりするのもいいかもしれません。
「トイレが心配な気持ちを、楽しい気持ちに変えてあげる」そんなイメージがいいですね。
なによりママと一緒に過ごす時間が、子どもの安心に繋がります。
トイレの間隔も自然と空くので、子どもが必要以上にトイレのことを考える時間が減っていきます。
④家でゆっくり過ごせるようにする
「園や学校で頑張っているだけで十分!」と、家ではゆったり安心して過ごせるようにしましょう。
とはいっても、園や学校生活は毎日どんどん進んでいきます。
先生からは「家でも自分のことはできるようにしましょう」なんて言われるし、行事の練習も宿題もあるし…。
「今、うちの子は園や学校に行くだけで精一杯なのにどうしよう…。」と、ママは悩んでしまいますよね。
でも、まずは心因性頻尿の症状が緩和されるように、子どもの不安な気持ちをゆるめてあげることが最優先です。
今、目の前にいる我が子のペースにあった関わりをしてあげることが何より大切です。
心因性頻尿が解消されれば、今は頑張れないことでも子どものペースでまた頑張れるようになることがたくさんあります。
子どもが負担にならない方法で、焦らず進めていきましょうね。
新学期は、新しい習い事などもスタートすることが多いですよね。
HSCの子どもは、変化に戸惑い不安を感じたり、楽しくても頑張りすぎて疲れてしまったりすることも多くあります。
子どもに無理がないように、少し時間にゆとりを持たせるくらいがちょうどいいのかもしれません。
⑤ 園や学校の先生に相談する
集団生活ではトイレに行くタイミングも限られているので、心因性頻尿の子どもにとっては不安になる場面もあります。
園や学校生活にも支障が出てしまうときには、担任の先生に相談することも考えましょう。
中には、心因性頻尿の対処法についてあまり知らない先生もいるかもしれません。
「こんな風に接してもらえると本人は助かります」と対処法も一緒に伝えておくと、先生も対応しやすいと思います。
子どもは、自分のことを知っていてくれることで安心し、困ったときに自分からヘルプを出しやすくなります。
子どもが困ったときにフォローしてもらえるだけではなく、学校でも家庭と一緒に様子を見てもらうことで、症状の早期解消に繋がるかもしれません。
1人で子どもの問題を抱えるママにとって強い味方になってもらえると思います。
子どもによっては、先生に相談することを不安に感じ、嫌がる場合もあります。
そんなときは「先生にお話しすることもできるよ」と、子どもと相談してみるといいと思います。
子どもが話したくないことでも、大きな問題の場合は伝えておいた方がいいこともあるので、先生とママとで上手く連携をとるようにしましょう。
子どもが1番安心できる方法で見守れるといいですね。
⑥ ママが気にしすぎない
心因性頻尿は、1週間で治まることもあれば長期間に及ぶこともあり、不安事が出てくるたびに繰り返す場合もあります。
子どもをサポートしていくママとしては、心因性頻尿の症状を「心配しない」ことは難しいと思います。
でも、ママが心配する気持ちからトイレに行くたびに「大丈夫?」と声を掛けたり、子どもの不安事について毎日細かく聞いたりすると、子どもは更に不安になります。
HSCの子どもの心因性頻尿は、トイレに行くことを「気にしない」ことが1番の対処法です。
私も毎日困っている長男を見るのが、本当に辛かったです。
「どうしたらいいんだろう…」「私の子育てがよくなかったのかも…」と落ち込みました。
でも、長男は私の不安もすぐに感じとる子だったので、子どもの前では心配をしないふりをしました。
本当はすごく気になるけれど、何度もトイレに行っても知らんぷり。
時々、トイレから帰ってきたら「おかえり!」と言うくらい…。
安心できるように好きなだけトイレに行かせて、長男がへこんでいる日の夕飯は大好きなたらこスパゲティーにして…。
長男がポツリと不安事を話した日には、アドバイスは特にせず「そうだったんだね」と聞き役に徹しました。
そして「あなたのままで大丈夫。お休みの日はゆっくりして、好きなことをして過ごそうね。」と家では無条件に安心できるように声を掛け続けました。
「どうしてこうなったの…?」と思うと、心配する気持ちがイライラに繋がったり、子育てをする自分を責めたりしてしまうけれど…。
子どもに限らず、弱いところって人それぞれありますよね。
うちの子はこんな弱いところも、こんな良いところもある。
子どもなりに「どうやって自分の弱いところと付き合っていこうか」と、向き合っているときなのかもしれない…。
そう思ったら、心配な気持ちよりも頑張っている子どもをどんな風に応援したいかを考えるようになりました。
長男は小学校に入学してからもトイレが近くなったけれど、前よりも気持ちのコントロールが上手になってきました。
子どもの心因性頻尿って、子どもだけではなくてママもとても悩んでしまいます…。
でも、悩んでいるのはあなた1人だけじゃないですよ。
不安を抱えながら園や学校で頑張る子どもを、サポートしているママがたくさんいます。
ママも時々弱音を吐きながら、お子さんの1番の味方で居てあげましょうね^^
【HSC】子どもが心因性頻尿のときの対処法6つ まとめ
HSCの子どもが心因性頻尿になったときの6つの対処法についてお伝えしてきました。
不安事を抱えるお子さんが、少しずつ過ごしやすい毎日になりますように。
ママも辛くなったら、自分に優しくしてあげてくださいね!
お子さんのサポート一緒に乗り切りましょうね^^